根来寺根来塗の技法

 中世の漆器 根来塗は堅牢で角が非常に強く普段使いでも殆ど欠けることはありません。また、沸騰した熱いお湯を直接入れることが出来ます。

 中世の漆器根来塗を色々な角度から考証を重ねた河田貞教授(元文化庁文化保護審議会専門委員)と根来寺塗師 池ノ上辰山が共に探求し再現した根来塗は角が殆ど欠けることがなく沸騰したお湯を直接入れることが出来、下地が丈夫なため使うことにより摺れが出て用に耐えた雅味が表出します。

 和歌山の根来の地に「根来寺根来塗」として中世の根来塗以上の堅牢さを持ち合わせた根来塗が平成の世に復元されました。

中世の漆器 根来塗

中世の高度な技法により作られています。
中世の漆器は下地が丈夫なため摺れが出るまで使えます。
沸騰したお湯を直接入れることが出来ます。
中世の漆器は下地からの剥離が殆どありません。
角に高度な技法"まるめ"を用い、より強い下地を作ります。
研ぐことにより形を作るのではなく箆で作ります。
下地の剥離がないため表面の朱漆が摺れ独特の雅味を表出します。
中世の漆器は時間と手間を惜しみなく使います。
26工程中19工程が下地です。
私たちは真面目に作ります。